" KIDAORE "

さぁ、着倒れよう。

【Tender Co. テンダー コー】デニム type130 ウォード染め

 

 

 

“デニム”男心を魅了してやまないこのアイテムはまさに“沼”だ。

何がそんなにも男心をくすぐるのであろうか。

 

男性は服をファッションアイテムとして捉えるよりも“道具”として捉えている方が多い。

そこで求められるのはデイリーユースでも耐えられる“耐久性”と使い込む程に味が出る“経年変化”である。

道具として捉え、ガシガシ着込んで自分色に染めていきたい。

男は常に「相棒」と呼べる一着を探し求めているのだ。

 

 

 

 

そんな一種の“束縛”にも似た感情を今回紹介したいコイツにも抱いています

 

 

 

 

【TENDER Co.】type130   ウォード染め

 

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出典:https://thetastemakersandco.com/?pid=141143480



・どんなブランド?

 

TENDER Co.の服は、イギリスの蒸気機関車が走っていた時代のワークウェアがデザインソースとなっています。

製造から着るところに至るまで、頑強さといったワークウェアの要素が落としこまれています。

 

さらにデザイナーである

William Kroll (ウイリアム・クロール)氏

は“EURO EVISU”(エヴィスのヨーロッパ部門)にてデザイナーをし、その後、スーツで有名なSavile Row(サヴィルロウ)でテーラーリングの技術を学びました。

そして、デニムの聖地と言われる岡山県の児島で、デニムの生産も学んだ後に、イギリスのセントラルセントマーチン(ファッションスクールの超名門)で、現在はデニムの講師を務めているという素晴らしい経歴の持ち主です。

 

そんな彼が造るデニムは細部に至るまでこだわり抜いた“最強の一本”といえます。

 

 

・生地

 

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デニムの聖地“児島”で織られた肉厚な16ozのデニム生地を使用。

そして、それに製品になった段階で洗いをかけ、目を詰める事によって実質17ozのデニム生地となります。

(一般的なデニム生地は11〜14ozくらい)

 

厚く、硬い生地は“耐久性”が高いのはもちろんの事、メリハリのあるハチノスが出来やすいのが利点です。

 

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(着用数日で折り目が付いてきた状態)

 

 

・染め

今回、ワタシが購入したのは通常のインディゴのデニムにさらにオーバーダイ(後染め)をかけた特殊なモデルです。

 

ウォード染めとは、6世紀頃から主にヨーロッパで栄えた染めの技術です。

しかし、16世紀になると安いインド藍が輸入され始め、衰退の一途をたどります。

そして、現在では合成インディゴが普及し、手間と時間がかかり、生産効率の悪いウォード染めは、南ヨーロッパの限られたところにのみ残る技術となりました。

 

Tender Co.のウォード染めは、デザイナーであるウイリアム氏自らが一本一本、5回~7回のオーバーダイしたものです。

やはり、希少性が高く、生産が安定しないためか、Tender Co.でもしばらくの間、廃盤になっていました。

正直、次の入荷がいつになるかもわからないですし、もうこの先入荷しないかもしれません...

 

 

 

・ディテールやシルエット

わたり幅が大きく、ももあたりからテーパードがかかった独特なシルエット

 

 

一般的な5ポケットジーンズと呼ばれるものと細かなディテールが違い、ポケットの形はスラックスのような口が斜めになっています。

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(履いてみて分かるが、こっちの形の方はが圧倒的に手を入れやすい。)



 

そして、コインポケットはスノップサムポケットに変更されています。

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60年代から今までずっと形を変えてこなかった5ポケットジーンズを僅かなデザインの差ではあるが独自の解釈をし、変化をもたらしたのは並々ならぬ試行錯誤の末でしょう。

 

こういう細かいディテール(拘り)の積み重ねで“魅力”は生まれるものだと思います。

 

 

ポケットの裏地は“スレキ”ではなく、ここにもデニム生地が使われており、よく穴が開きやすいポケットの袋布の端にも贅沢に耳が使われています。

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一般的なのデニムよりもわたり幅が大きめに設定してあるため、厚い生地を袋布に使用してもゴワつく心配がない、ある意味理にかなったデザインのように感じます。

 

個人的に最も目を引くディテールがここです。

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こんなところにまで耳が使用されていて、これをたどっていくと、グルっと一周するようにポケットの口に耳が使用されている事が分かります。

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これはスレてボロボロになってしまう部分を補強する為だとか...

ちなみにこれは、サヴィルロウの古いテーラーリングの技術らしいです。

まさに、ウィリアム氏ならではのディテールですね。他のデニムブランドではまずお目にかかれません。

 

ほかにも様々なこだわりが詰まっています。

 

ベルトループ裏の補強

 

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チェンジボタン

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 これは、洗濯の際に生地を傷めないように、釦を外せる仕様です。

 

 

シルエットは元々のデザインルーツがワークウェアであるため決して「スマートでカッコいいデニム」という訳ではないです。

「格好良さのベクトルが違う」と例えるのが良さそうです。

少し野暮ったいシルエットですが、“機能性、耐久性、デザイナーの拘り”全ての要素がバランスよくまとまっています。

 

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・購入場所

現在、国内の取り扱い店では品薄が続いていますので、まだ、比較的に在庫がある公式サイトからの購入をオススメします。

(それでも在庫少ないですが...)

 

 

公式HP: https://www.tenderstores.com/ 

 

 

 

・まとめ

 価格は高いものの、絶対満足させてくれるクオリティです。

今回はウォード染めを紹介させていただきましたが、そのほかのモデルも非常に魅力的ですし、是非、皆様の「試着リスト」に加えていただきたい一本です。

 

 

 

はりーらいと公式webサイト
https://www.whwright.com

Twitter
https://twitter.com/W_H_Wright_diy

 

 

 

 

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