嗜むニットウェア、Nahyat ナヤット

この記事は個人的な見解の成分を多く含みます。

服、そのものから探求していこうとするものです。

作成秘話や裏話などは基本的に参照しません。予めご了承お願いします。 

 

       はりーらいと

 

 

 

【嗜む。】Nahyatの公式ホームページにはこう書いてある。

 

“糸の多様性を嗜む”

この言葉が持つ意味とはなんなのか?

このブランドが“核”としているものの本質がこの言葉に宿っている気がしてならない。

 

・なぜ?このブランドは受注生産なのか?

デザイナーである依田さんはyoujiyamamotoのニットウェアを担当されていた。業界の中ではかなり有名な方だ。

そんな彼のネームバリューを利用すればもっと数字を上げることも可能なはずだ。それにも関わらず卸しを一切せずに完全受注生産という体制に拘っている。

 

 このご時世、服は大量に生産され大量に“消費”されていく。
そして最終的には売れなかった物は誰の袖にも通される事なく”破棄“されていく。
そうした”大量生産大量消費“は今のファッション業界が抱える大きな問題の1つである。

そして、生産を任されている途上国の労働環境の悪さは目も当てられないくらいだ。

 

 

 

【嗜む】に込められている想いは

 

 そんな今のファッション業界へのアンチテーゼなのだと思う。

そんな時代だからこそ服は“消費される物”から“嗜む物“へと変わる、変革の時なのだ。

 

 

 

 

・なぜ?使用している糸の詳細をここまで事細かく記載するのか?

 

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出展:https://www.nahyat.com/products/



 

糸の品種や番手、編み地のゲージ数、目付けも載せてしまっている。

加工方法や製品のコンセプトも詳しく説明していて、製品のレシピのようだ。まるで「どうぞマネしてください。」と言わんばかりだ。

 

ワタシは想う

 

別にマネをされても構わないのであろう。

Nahyatが目指しているのは他のブランドが目指しているものとベクトルが違うのだ。

 

嗜む。それを購入者に遂行してもらうためにはこれがどのようなもので、何を考えて作られたのか知る必要があるからだ。

人間関係に例えると分かりやすいと思う。相手の素性がわからないのに仲良くはできないだろう?

服もそうである。相手がどのようなものなのかを理解する事で、長く付き合い、嗜む事ができる。



 

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決して派手ではないものの、こだわりが詰まっている。

 

デザインに関してはいくつか展開されているために一概には言えないが、いわゆる“アルチザン”に分類されるのだろう

しかし、カジュアルウェアと合わせた時も違和感を感じさせないなんとも言えない、いいバランスがこの1枚には宿っている。

主役ではないもののいい仕事をしてくれる名わき役といったところか。

 

 

 

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ワタシが購入したのはラムウールのニットで最近、何かとよく耳にするメリノウールによりも細く、しなやかで柔らかな羊毛である。

 

そして、ウォッシャブル加工がされているからなのかチクチクせず、モチモチとしたふくよかな風合いだ。

 

正直、このクオリティのものが3万円で買えてしまうとは驚きだ。

 

受注生産にこだわり作り過ぎない。必要な分を必要な時だけに作っている、無駄の少ない経営方針がなせる技だと思う。

そしてそれが【嗜む】というコンセプトとも相まって、ブランディングという観点から見てもプラスに機能しているように感じる。

 

 

  とにかく、様々な観点から見ても非常に素晴らしいブランドだと思います。

今現在、2nd seasonの受注も承っているので気になった方は是非したのリンクからHPを除いてみてほしい。

 

www.nahyat.com

 

 

 

 

 

はりーらいと公式webサイト
https://www.whwright.com

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