【永久保存版】シューケアハンドブック【靴磨き解体新書】

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こんにちは。ハリーライト(@W_H_Wright_diy )です。
昨今、SNSの急速普及によって多種多様な情報がシームレスに、
そして手軽に手に入るようになりました。
情報に限らずモノも現地に出向くことなくネットショッピングで国内外からも簡単に手に入るようになったおかげで
年齢層を問わずいろいろなかたがおしゃれを楽しむことができる時代です。
その中でも特に革靴は販売ルートに左右されやすくお値段もお安くないもの。(一概には言えませんが)
だからこそ、あなたが大切にされている革靴をケアしてみませんか?
きちんとしたケアを行い、大切に履いてあげることで子にも孫にも引き継いで行ける一生の相棒になってくれます。



1.まずはじめに

私が靴磨きの方法や道具をお伝えする前に知っていただきたいことがあります。
「そんなのもう知ってるよ!本編を早く!」 というかたは目次よりこの項目を飛ばしてください。

  • シューケアグッズのご紹介
  • シューケアの流れ
  • 最後に
  • 今回ご紹介するものの紹介

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    靴磨きは、革靴やブーツを磨く作業、またはその職業である。
    【wikipedia"靴磨き"】

    "靴磨き"と聞くと何をイメージされますでしょうか?
    上下にスーツ、年齢は少し高めで高級そうな革靴を片手に靴墨を塗るイメージが一般的なのではないでしょうか?
    事実、検索窓で「"靴磨き"」と検索をかけますと以下のような結果が出ます。

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    動画のサムネイル、かっこいいですよね。私もそう思います。
    靴磨き職人やプロの方が革靴をキラキラと光るように磨いてくださる。

    でもこれってよくよく考えてみると、

    • プロにしか靴は磨けない
    • 靴磨きは紳士の嗜みであり、身だしなみの一つ
    • 大人の男性の所作の一つ
    • 高そうな道具がたくさん必要

    ・・・かなりハードルが高いと感じませんか?
    冒頭でお伝えしましたように、おしゃれを楽しむ方法は多種多様になり
    革靴もファッションアイテムとして私服で楽しむ方がかなり増えてきました。

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    【Dr.Martens official|"Core 1461"】

    ドクターマーチンの3ホールブーツなんかが特にそうですよね。
    気軽に革靴を楽しめるようになった今だからこそ、紳士の嗜みというイメージの否定はしませんが
    もっと肩の力を抜いてたくさんの方に靴磨きを楽しんでいただきたい。
    自分の靴を愛してほしい。そしてモノを大事にしてほしい。これが今回この記事を書くに至った経緯です。


    これだけは…
    本編に入る前にもう一つだけ。
    "靴磨き"は作業であると同時に趣味でもあります。
    これが何を意味するのかといいますと、おおまかな靴磨きのやり方の基礎がありそれを紐解いていくと
    人によっていろいろなやり方、靴磨きに対する正義があるのです。
    ですので靴磨きのいろはを心得ている方からすると「こんなの知ってるよ!」となるかも。
    これはあくまでハリーライト流の磨き方。「へ―この人こんな風に磨いてるのか。」と楽しんでいただけると幸いです。


    お待たせしました。改めまして本編に入ります。


    1.シューケアに使う道具

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    まずは自分の靴と相談。

    まずはじめに自分の持っている靴と相談しましょう。
    道具をそろえる前に、靴がカーフレザー(皮の表面に毛穴のあるもの。一般的な革靴はこの皮です。)でできているのかそれとも革表面に光沢のある加工がされているガラスレザー(ポリッシュドレザー)でできているのか。はたまたスエードやヌバック、パテント(所謂エナメル)など、どの素材でできているのかを把握することから始まります。
    それから色も。黒い靴のみ持っているなら黒の靴クリームのみで構いませんが、
    多色お持ちならそれぞれの靴の色に合わせたクリームを買うか
    どの色の靴にも使えるニュートラル(無色)を入手するかに分かれます。
    この時点ですこしめんどう…と思われるかもしれませんが素材によってケアの仕方は異なります。自分の靴を把握することが大切です。


    シューケアグッズのご紹介

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    1 : シューツリー(シューキーパー)
    まずはシューツリー。
    シューキーパーとも言い靴の中に入れてシワを伸ばし形を整えると共に脱臭・脱湿に一役買います。
    正直シューツリーは不可欠です。これがあるとないとでは靴の寿命に大きくかかわってきます。
    ケアするときに入れることで履いた時に現れるシワを伸ばしシワの部分にクリームが入るようになります。

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    靴磨き芸人 奥野の『兎にも角にも靴磨き』

    左の靴はシューツリーを入れてない状態。どうでしょう?かなりシワが寄っていてクタクタですよね。
    対して右は同じ靴なのですがシワが伸びノーズがスッキリとした印象。靴箱に両者並べたときに映えるのは明らかに右です。
    ケアするときにも使用し、日々の履き終わった後にも使用するのでシューツリーはとても重要です。

    ちなみにワタシはスニーカーにも使用しています。
    防臭防湿効果がありますし、
    NIKEのエアジョーダンなど履きジワが目立って気になる靴なんかに
    おススメです。

    おすすめシューツリー


    ここで一つ注意点を。
    このタイプのシューツリー、見たことありませんか?

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    一般的によく見かけるタイプ。スプリング式で靴のかかと部分にテンションをかけてシワを取るタイプです。
    ケア用品にお金を掛けたくない!という方にはうってつけかと思いますがメリットとデメリットが存在します。


    メリット

    • 非常に安価。質にこだわらなければ両足でワンコインほどで揃う。

    デメリット

    • 支える箇所が一ヶ所な為、かなりの負担が一点に集まる
    • つま先のシワは伸びるが後ろに行くにつれ変なクセがついてしまう

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    これは私の父の靴です。シューケアの際に気が付きましたが長年このタイプのシューツリーを使用したせいで
    皮を無理やり伸ばしたような、人間でいうと肉割れのようなシワがついてしまっています
    これではせっかくケアしても経年変化の前には無力です。
    普段使いは避けましょう。

    しかしこのスプリングタイプは出張の際のシワ伸ばしやシューケアの時だけの使用は有能です。
    軽いし持ち運びしやすいので出張のおともには最適だと思います。
    そしてシューケアでブラッシングの際は指を靴の中に入れやすいので便利です。
    一時の使用であれば無理なクセが付くことはありません。使い分けを心がけましょう。
    プラスチックタイプのものは折りたためるものが多く、軽いので持ち運びに一役買います。
    出張のおともに是非。あ、折りたたみ式のプラスチックタイプは指を中に入れると
    パタンと折れてしまいますのでシューケアには向きません。ご注意を。




    いい靴にはいいケア用品を

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    上に紹介しているYRMSシューツリー
    この価格帯のものはエントリーモデルとでも言いましょうか。
    かなり良心的な値段で本格的なシューツリーになっています。
    ですが良い靴にはいいシューツリーを。
    靴好きなら知らない人はいない、少しグレードの高いランクのものをご紹介しておきます。

    ・スレイプニル(Sleipnir)

    スレイプニルには何点かおススメポイントがあります。
    サイズが豊富で上質なレッドシダー材を使用、そして革靴の種類によって2種類のシューツリーが選べる点が一つ目。
    防虫、防湿に加え防臭効果も高いレッドシダーでお気に入りの革靴に新鮮な空気を入れてあげましょう。

    ヨーロピアンモデルはその名の通りフランスやイタリア製の形がシャープな外国製の靴によいと思います。
    ロングノーズのグラマラスなシルエットが魅力的。

    例を出すなら
    サントーニ(Santoni)
    ベルルッティ(Berliti)
    ジェイエムウエストン(J.M.WESTON)
    ジョンロブ(JOHN LOBB)
    マグナーニ(MAGNANNI)
    オーベルシー(AUBERCY)
    サルヴァトーレ・フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO)

    こんなところでしょうか。


    一方のトラディショナルモデルは少し丸みのある形状をしており質実剛健なアメリカ靴やイギリス靴など普遍的なシルエットの靴にピッタリです。そして日本人に多い甲高幅広タイプの足形に合うと思います。

    こちらは日本ブランドですと
    ・REGAL
    スコッチグレイン
    RENDO
    KOKON
    FORME
    大塚製靴
    宮城興業
    など。

    外国だと
    ドクターマーチン(Dr.Martens)
    パラブーツ(paraboot)
    チーニー(JOSEPH CHEANEY&SONS)
    チャーチ(Church's)
    クロケット&ジョーンズ(Crockett&Jones)
    エドワードグリーン(EDWARD GREEN)
    オールデン(Alden)
    アレンエドモンズ(Allen Edmonds)
    レッドウイング(REDWING)
    サンダース(SANDERS)
    ジャランスリウァヤ(JALAN SRIWIJAYA)

    などが良いのでは。


    あとは日本のファッションブランドによる別注品もこちらが良いかと。日本人に合わせた木型で靴を作っているのでオリジナルモデルより
    若干丸みを帯びています。ユナイテッドアローズ別注のジャランスリウァヤやBEAMS別注のパラブーツやチーニ―がよいと思います。

    (※例として社名を挙げています。
     同じブランドでも使っているラスト(木型)により
     異なるモデルがよい可能性があります。※)

     

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    もう一つ大きなおすすめポイントはズバリお値段。
    正直このクオリティで1万円以下なのはかなり凄いです。

    より良い物を探し求めたら靴のブランドがその靴のために作ったシューツリーに行きつきます。
    革靴を制作したその木型をそのままシューツリーにしているので
    靴にピッタリで上質なのですがそれ相応の価格帯になります。
    例えばJOHNLOBB。

    ・JOHNLOBBシューツリー

    靴からするとそのメーカーのシューツリーを使ってあげることが理想だと思いますが
    靴が一足買えるお値段なのでなかなか手を出しにくい...。
    その点スレイプニルはサイズ展開が多く、モデルを2パターン用意しているので網羅できる靴がかなり豊富。
    上質でお手頃。そして取扱店の多くはサイズが合わなかったときに交換無料の店舗が多い印象です。
    そういった点でもかなりおススメ。

    あとはいろいろな靴へのフィッティング力です。
    近い価格帯にはこのシューツリーがあります。
    ・Diplomat Shoetree

    このシューツリーも良い物ですが同じ2種展開で靴にフィットさせたときに差が出てきます。

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    HappyValue

    甲部分と踵(かかと)部分を見れば一目瞭然です。
    シワの伸び方と靴に対する親和性を比較したときにスレイプニルに軍配が上がります。
    内部の土踏まずもスレイプニルのほうがシルエットが綺麗ですし、靴自体に遊び(空間)ができてしまっています。


    ほかにもサルトレカミエコルドヌリといったシューツリー
    個人的にかなりプッシュしたいのですが話が本線から脱線してしまうのでこのへんで...。
    whwright.hatenablog.com

    ↑ちなみにこの記事でご紹介しているRENDO。こちらの職人さんがおススメしているサルトレカミエはこれです。




    ・サルト・レカミエ

    ・コルドヌリ アングレーズ


    2.馬毛ブラシ
    シューツリーに加えて大事なケア用品の馬毛ブラシ。
    シューツリーと馬毛ブラシが靴のデイリーケアの基礎は成り立ちます。

    日々の生活で靴を履き、帰宅後にシューツリーを入れて馬毛ブラシで表面についたホコリや塵をサッサッと落としてあげてから靴箱へ。
    この一回30秒ほどのルーティーンが靴の寿命に非常に大きくかかわってきます。


    登山用のチロリアンシューズ(有名どころだとパラブーツ)やワークブーツ(REDWINGなど)、あとは軍靴(サービスシューズ)を好んで履かれている方はあえて、ステインリムーバー(液体の汚れ落とし)などは使用せずにシューツリーをいれて軽くブラシを掛けるだけといった
    楽しみ方をされている方もいらっしゃいます。
    武骨でむしろクタっとした使用感を楽しむならこういう楽しみ方もありかと思います。

    でも靴は大事に大事に履きたい方が大半でしょうからここではオーソドックスなケア法をご紹介させて頂きます。

    帰宅時の靴箱前の土埃やチリ落とし、フルメンテナンス時のホコリ落としに馬毛ブラシは使用します。
    馬の毛は細くしなやか。靴の隅々に行き届くので汚れを掻き出してくれます。
    日々のケアなら靴ヒモは抜かず全体にササっと。
    休日のフルメンテナンスは靴ひもを抜いてシュータン(靴ひも裏のベロのような部分)も綺麗にしてあげましょう。

    あとは靴のコバも。
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    コバは黄色い枠線で囲んである、靴のソール(底面)との境目部分です。
    この溝にも結構ホコリ等たまりやすいので
    歯磨きの時の歯の隙間の汚れをを掻き出すようなイメージでササっとブラシ掛けしてあげてください。


    個人的におススメのブラシはコロニルのホースブラシ。
    ・コロニル ホースブラシ

    ドイツの科学は世界一!ということで。(笑)
    老舗トップレザーケアブランドのコロニルさんが出しているこのブラシは
    この価格で欲しい機能をすべて備えている点が素晴らしいです。
    ブラシ自体が適度に大きく、手が大きい方にも持ちやすい用に溝がある。毛も奥まで入りやすいように長め。
    中でも個人的に一番大きな要素はブラシが反っていることです。

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    ブラッシングはこのように靴に対して行うのですが、慣れないうちは
    反りがないまっすぐなタイプを使ってザカザカとブラシをかけてあげると当たるんですよ。手や爪が。
    折角綺麗にケアしてあげたのに革表面に傷が入る要因になりかねないので
    ブラシの反りはかなり大きいです。

    ブラッシングのタイミングとしては主に帰宅後、玄関で靴を脱いだ直後。

    このタイミングで行うのは汚れが付着した状態で靴箱に放置しておくと
    靴に塗っているクリームをチリやホコリが吸収してしまって色ムラやカビの原因
    になったり、
    汚れをよく落とさないまま次のクリームを塗りこむと革に細かな傷を入れかねません。

    片足15秒もあればブラッシングできます。履くたびにやるのは面倒、、、とお思いの方。
    両足ほんの30秒。あなたの時間を靴にほんの一握りかけてあげて。靴もエイジング(経年変化)という形で応えてくれます。



    3.ネル生地&クリーニングクロス
    ネル生地はフランネル生地とも言い、布表面がフワフワと毛羽立ち起毛している生地のことを指します。
    生地名だけではあまりイメージができないでしょうからざっくりお伝えするとよくTシャツなんかに使われている生地です。
    このネル生地に汚れ落としのステインリムーバーや靴をピカピカにする鏡面磨きのワックスを取ったり、
    靴クリーム塗布後余分なクリームを取ってあげる際に使用します。

    ここで一つワタシが感じていることがあるのですが、靴磨きの指南サイトを何件か拝見しますと
    「シューケアの際のネル生地は着用しなくなった古着のTシャツで構いません。」
    と、記載されている方がほとんどでした。

    えっ、着なくなったTシャツなんてないよ・・・?
    指南してくださる方たちは優しさのつもりで着古してヨレた古着でいいですよと。
    決して "お前の持っている服を切れ!" などと悪気があって仰られているわけではないのでしょうが、
    いろいろな洋服を買ったり売ったりして最終的にクロゼットに残ったのは一生の相棒たち。
    自分の中でのネル生地の情報が"Tシャツ"しかなかったものですから、
    ワタシは「ユニクロかドン・キホーテで靴磨き用の白いTシャツを買ってそれを切ればいいのかな...
    でもわざわざそのために買って切るのももったいないな...」と本気で悩みました。笑

    ここではかつてのワタシのような迷える子羊を作らぬようにしますよ。ご心配なく。

    ネル生地の入手方法は大きく分けて二つ。手ごろな大きさに裁断されている既製品の靴磨き用のポリッシングクロスを購入するか
    生のネル生地を買い自分で裁断するかです。

    そして生のネル生地はネットショップか地域にある手芸店(ソーイングショップ)が主になります。

    ここからメリットとデメリットと共にチャートを。


    ~既製のポリッシングクロス~
    〇メリット
    ・開封したらすぐ使えるので自分で裁断する手間がない
    ・指に巻く際に糸くずが出にくい
    ・シューケアブランドが選定した上質な生地
    ●デメリット
    ・使用回数に対する単価が高い
    ・内容量が少ないので一度に大量に注文するか都度注文する手間がある
    ・コロニル ポリッシングクロス

    すでに裁断済み。適度に毛羽立ちが抑えられていて糸くずが付着しないのが最大の強味です。
    フリーハンドで生地を裁断するとどうしても糸くずがポロポロと出てしまうので
    裁断の手間の省略と加工賃に対してこの値段で上質なクロスを買えるのはお買い得だと思います。
    ですが基本的に靴磨き用のクロスは洗濯せずに使い捨てなので
    このクロスですと綺麗に使えるのは裏表の四隅と真ん中合わせて10回分くらいでしょうか?


    続きまして白ネル。


    ~白ネル(生のネル生地)~
    〇メリット
    ・既製品のクロスに比べサイズ当たりの単価が安い
    ・メートル単位売りなので購入後好きなサイズで裁断可能
    ・シューケアの頻度によるが一回の購入で半年もつ
    ●デメリット
    ・自分で裁断するのでサイズにバラけが出たり、長さが揃いにくい
    ・裁断が面倒
    ・指に巻いた際裁断面から糸くずが出やすい
    ・白ネル
    生のネル生地、いわゆる白ネルというやつです。
    本当に生地そのものなのでサイズを迷われるかもしれませんが、カットして好きなサイズ購入できる場合ワタシは1m~1m10cmでの購入をお勧めします。
    小さすぎず持て余さないちょうどいいくらいが1m前後です。

    そして裁断サイズは1本横6~7cm×縦50cmがおススメ。生地購入3回目、靴磨き回数が50回超えたあたりで私が辿り着いたサイズです。
    縮みを考えず綺麗にすべて切れたとして靴磨き用ネルが20本できます。
    仮に1本を1回の靴磨きで使い切ったとしても20回分。革靴は2日に1回履いて8回~10回履いたら一度メンテナンスすると考えると
    半年は余裕でもつ計算です。非常に経済的。

    靴も購入してから履く前にプレメンテナンスと言って
    お店に飾られていたことによる汚れ落としと最初の靴クリームを塗ってあげる大事な作業(革靴クラスタ界では儀式と呼びます。笑)
    があるのですがこのネルも購入後使用する前に一度洗濯することをワタシは推奨しています。
    購入直後の状態では毛羽立ちが激しいのと保管状態によっては汚れが少なからず付いているので
    100円均一にも置いている洗濯ネットで構いません、畳んで入れて蛍光増白剤と塩素系漂白剤不使用の
    洗剤で一度お洗濯してあげてください。洗濯により毛羽立ちが適度に抑えられ靴に毛が付くのを抑えられます。

    洗剤はニットなどを洗えるおしゃれ着用洗剤がよいです。

    注意点としては
    ・生地を裁断する前であること
    ・過度な水さらし(長時間洗濯や長時間のすすぎ)と過度な脱水

    はやめてあげてください。生地が傷むことで生地表面が荒れ靴磨き(特に鏡面磨き)の際靴自体を傷つけかねません。

    Tシャツに使われている生地ですのでお洗濯で多少縮みます。ですので
    購入時に自分でカットサイズを決められるのであれば気持ち大きめで購入されるのをおススメします。


    ネットで購入するのは数クリックで済むので非常に楽で便利です。
    ですが地域に手芸用品店(ソーイングショップ)がある方はとてもラッキーですよ。
    店舗に足を運ぶ手間はありますが、
    実際に生地がどんなものなのか確認してサイズを決めて購入ができます。

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    ↑こんな感じで売られています。
    店員さんを呼んでほしいサイズ切ってもらって購入します。


    手芸用品店のよいところはそれだけでなく、
    汚れ落とし用の布として柄物の生地やはぎれが安価で手に入ることがあります。
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    無地の生地は洋服と同じで普遍的なモノなので
    お店全体にセールがかかったりしない限り値引きされることは少ないですが、
    柄物の生地は流行り廃れやシーズン物(ハロウィン柄だったり花火柄)、
    時期やお店によって異なるかもしれませんが、
    在庫処分に応じてセールがかかったりするんですよ。
    学割がある店舗も多く、表示価格からさらに
    5%~15%オフで買えたりするので
    ぜひ足を運んでみては。



    ☝余り教えたくないここだけの話

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    靴磨きに使う生地は鏡面磨き(ハイシャイン仕上げ)や仕上げ磨きなんかは
    目の細かく磨いたときに傷つけにくい柔らかい無地のネル生地が良い(取ったワックスの量や水の量が可視化しやすい)のですが
    靴の汚れを落とすときはクリーナー剤を使って汚れを浮かせ、それを布でふき取ります。
    その時の生地はネルのようなフワフワと起毛した生地ではなくサラサラとした生地、
    イメージとしてはベッドシーツのような生地がよいです。

    靴磨き界のカリスマと言えば知らない人はいない
    長谷川裕也さん率いるBriftHも
    f:id:WHWright:20180926175334p:plain汚れ落としにはサラサラとした綿100%生地の
    元ホテルシーツを使っているそうです。
    (2015年の記事なので今はわかりません)


    ・・・これ、個人で欲しくありませんか...?
    BriftHさんも裁断済みのクリーナークロスを販売されていますが
    個人で汚れ落とし用の元ホテルシーツを手に入れる方法があります。
    ”ウエス”、という生地をご存知でしょうか?

    ・高儀白ウエス

    工業用品のメンテナンス用やDIY時の汚れ落としに使用する用途が主ですが
    リース契約が終了した元ベッドシーツです。
    洗濯や使用によって適度に生地の油が抜け、カサついた感触が汚れ落としにピッタリです。
    生地も薄いので、指によく巻き付き最高の使い心地。
    デメリットがあるとするなら生地を選べない、というところです。
    検品落ちになったものからウエスへと名を変えるので
    入っているものがすべて同じとは限りません。
    ワタシは梱包前にクリーニング済みのこのメーカーで購入していますが
    他社メーカーのなかにはクリーニング前にはじいたものを
    梱包しているところもあるみたいなので
    想像以上にコンディションが悪い場合があります
    、ご注意を。

    あ、クリーニング済みでも一応ご自宅でも使用前にご自宅で洗ってあげましょう。
    外袋がこんな感じで少し汚れている場合が多いので中もホコリなんかが付いているかも。
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    この値段で1kgも入っているのでもう汚れ落とし放題ですよ!
    使い捨てる前提なのでざっくり使ってあげてください。

    ちなみに↓
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    1kgでこのくらい入っています。

    着古した古着もお洗濯と着用で生地のコンディションが汚れ落とし向き。
    もちろんシューケアの全行程を白ネルで綺麗に行うことはできますが、
    仕上げ磨き用の質の良い生地を長持ちさせたいのであれば
    汚れ落とし用の布を別で用意するのもよいと思います。


    ネル/汚れ落とし用の生地を購入し、
    洗濯も終わったら!

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    裁断に入りましょう。
    裁断サイズはネル生地は上記にあります通り、
    "横6~7cm×縦50cm"がおススメ。
    汚れ落とし用布は長めに切っていただければ正直お好きなサイズで構いません。笑
    ざっくり申しますと基本の指への布の巻き方が二種類の布で異なるためです。
    ネル生地は生地の端から指に沿わせ最終的にふんどしのような感じで巻き付けます。
    詳しい巻き方は後述します。
    汚れ落とし用の生地は汚れを落とすたびに布の位置を変えるように巻き付けるので
    なるべく一枚の布が長いほうが指に巻きやすい&使用回数が多くなります。


    そして、裁断時に重要なのが...ハサミ!
    裁断した生地は場所を変えつつ使用するため
    布にシワが寄る→布が縮れたところから糸くずが出るのコンボに悩まされることになります。
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    画像右が裁断直後、左が布の上・下・真ん中の三か所を始点として3回指に巻き付けてほどくを繰り返したもの。
    結構糸くず出てますよね。この糸くずのなにが良くないか、といいますと
    ケア時にゴミが増えるのはもちろん、糸くずを巻き込んで靴を磨くことで
    革に余計な傷をつけたり、
    馬毛ブラシの項目で説明したように
    チリやほこりにクリームが付着して色ムラやカビの原因になる
    直接的な要因をシューケアの際に作りかねません。

    シューケア時に塗ったクリームが一番油分(粘度)がありますので
    ネルの抜け毛が絡まりやすいです。これでネルから出たくずが
    クリームを吸収しシミに...なんてことになりかねません。

    これを少しでも救済するのが
    ピンキングハサミです。いわゆるギザギザハサミですね。
    ・ピンキングハサミ(5mm幅)

    裁断面をギザギザにすることで糸のほつれを出にくくすることができます。
    ギザギザ幅は5mmがおススメ。ほつれを全くでないように、とはなりませんが
    普通の裁ちバサミで切るよりかは格段に糸くずを減らせます。

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    ↑実際に裁断するとこんな感じ。


    ウエスはネルと違い使用中に糸くずが出にくいので裁断方法が非常に楽です。
    普通の裁ちばさみで一度切り込みを入れたらそのまま
    縦に引き裂くだけでハサミで切るよりきれいにまっすぐな
    汚れ落とし用の布が完成します。

    ここもポイント高いです。
    ただでさえサイズが不揃いなので・・・。

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    このくらいハサミを入れたら
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    手で持ってビリビリっと
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    できあがり。結構楽しい。
    糸くずは取ってあげてくださいね。


    ピンキングハサミはネットだけでなく手芸店(ソーイングショップ)でも購入可能ですが、
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    生地と違い値がころころと動くものではないのでめっちゃ高いです。

    あ、あと100円均一のピンキングハサミは絶対にやめてください
    波型とギザギザを切り替えられるタイプの物をワタシも購入して試しましたが
    折り紙や画用紙以上に厚い生地を裁断することはできませんでした。
    安いからといってなんでも100円均一で揃えるのはよくないですよ。
    安物買いの銭失いです。


    以上を踏まえて...

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    革靴をあまり持ってないorケアする靴が少ない、裁断等処理がめんどくさいという方は
    既製品の靴磨きクロスを購入されるのがよいと思います。
    一方で靴をたくさん持たれている方や手間はかかっても安価で済ませたい!という方は白ネルを購入するほうがいいです。
    ワタシは後者を推します。



    4.ステインリムーバー
    液体の汚れ落としです。具体的には靴クリームを塗布する前に
    ブラシでは落としきれなかった靴の汚れを落とす際に生地に10円玉くらいのサイズを取って靴を磨きます。


    おススメなのはR&D社(M.モゥブレイ)の水性ステインリムーバーです。
    ・モウブレイ ステインリムーバー

    300mlがちょうどいいですよ。
    サイズ展開として60mlと500mlもありますが60mlを5回買うより1000円以上お得ですし、持て余さないです。
    500mlを個人で使い切ろうとしたら半世紀分くらいあるので少し多すぎると思います。
    路上で靴磨きをしたりお店を持たれている、または革靴を何十足も持っているのでしたら
    最大サイズが2000円以上お得なんですけどね。


    使用用途としては上記の汚れ落としに加えまして、
    ・新しい靴クリームを塗る際の古い靴クリーム落とし
    ・靴の内側の黒ずみ汚れや靴底の汚れ
    ・雨の後に着用による白い斑紋(塩分)汚れ
    ・靴底ケア時の汚れ落とし用

    などに使えます。めっちゃ万能。

    軟水ベースの水性汚れ落としなので革の通気性確保に一役買い、
    洗浄力をもちながらクリーナーのなかでは革に対して比較的優しいです。
    防カビ剤配合なので革靴をあまり履かなくなる夏季に靴箱に長期収納する前に使用するのもいいですね。
    一般的な革靴はもちろん、ガラスレザー靴やパンプス、ブーツにも使えます。
    あとはレザー用品全般の汚れ落としや使用する前のプレメンテなどにも。
    コードバンにも使えますが、量が多いとシミになるので少なく、薄く使ってあげてください。


    ここで終わらないのがワタシのブログ。笑
    ちょっと迷うかもしれませんがもう二つだけ紹介させてください。
    ・レザーバームローション

    ワタシ個人が質の高さとエレガントさのあまり信者と化してしまっている(笑)、
    アベル社のブランド、サフィール。
    その高級ラインに位置するサフィールノワールのレザーバームローションです。
    イメージとしては乳液ですね。
    トロトロと粘度が高くモウブレイのステインリムーバーに比べるとかなりもっちりしています。

    汚れ落としの力は粘度がある分、布に汚れをからめとりやすいのでステインリムーバーに負けず劣らずですが
    注目すべきは成分です。
    蜜ロウ(ビーズワックス)が入っているので革自体に栄養を与えながら汚れも落とせるんです。
    保革、光沢、補色効果を与えながら革へのダメージを最小限に抑えてくれる優れもの。
    特におすすめしたいのはガラスレザーへの使用です。
    ガラスレザーは革表面に加工がされておりクリームがほぼ入りません。
    ガラスレザーの一般的なケア方法は汚れを落とした後、缶ワックスを豚毛ブラシに付け
    靴を磨くのですが洗浄力の強いステインリムーバーを使い続けると
    汚れだけでなく革の加工もだんだんと落ちてきてしまいます。
    そこでこのレザーバームローション。
    革へのダメージを抑えつつローション自体のワックスが革にのるので
    その後のワックス磨きがとても綺麗に仕上がります。


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    私物のガラスレザー靴、g.h.bassのloganです。肉眼じゃないとわかりずらいかも、、、
    右がレザーバームローションで汚れを落とした後ワックスで磨いたものなのですが
    若干シルエットがハッキリしています。

    ガラス靴だけでなく一般的な革にも。

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    ミウラな日々

    左が普通に磨いたもので、右がレザーバームローションを使ってから磨いたもの。
    甲部分が一番わかりやすいですね。履きジワとの色のメリハリがあり靴全体がしっとりした感じ。

    あとは匂いですね。ほぼ無臭のモウブレイのステインリムーバーに比べ、
    レザーバームローションは匂いが独特でココアのような匂いがします。
    これに関しては好き嫌いが完全に分かれると思います。個人的には大好きですが。笑

    靴磨きはメンドクサイ作業ではなく趣味や自分磨きにしてほしいワタシからすると
    ここが分かれ目なのかな・・・。



    ・レノマットリムーバー

    最強の汚れ落とし剤、サフィールブルーラインのレノマットリムーバーです。
    汚れの種類によって汚れ落とし剤の効く・効かないがあるため、
    汚れ落とし剤はこれ一択!、とは一概には言いきれませんが
    水性のモウブレイ ステインリムーバーで落ちない汚れがあるのであれば
    このレノマットリムーバーの出番です。

    中性タイプの鉱物系汚れ落としで
    カビや塩吹きなどにはもちろん、ワックスまで落とせてしまいます。
    レノマットリムーバーを使用した際は皮に含まれる油分も
    抜けてしまうので使用後は必ず乾かした後に
    シューケアを行ってください。



    でもほんとにレノマットリムーバーは最終兵器にしましょう。
    革自体を完全にスッピンにしてしまうので使用後は
    革が明らかにカサカサです。
    半年に一度のすべてのクリームやワックスを落として
    靴のコンディションをフラットに戻してあげるときや
    どうしても落ちない汚れに対してのみ使ってあげましょう。

    毎度使用すると革の表面に深刻なダメージを与えてしまい、
    f:id:WHWright:20181023121210j:plain
    ↑こんなことになりますよ。
    これは人間でいうと皮膚表面がはがれている状態。
    ワックスも乗らなくなります。

    換気も忘れずに。臭いで気がつかれるかと思いますが
    ペンキのようなシンナー臭がしますので
    なるべく風通りのよい場所か屋外で使用するのが良いですね。



    5.靴クリーム
    靴に対して潤いや栄養分を与える用途で使っていきます。
    人間の皮膚と同じで靴やレザー用品はもともとは
    獣の皮膚だったわけです。
    人間も皮膚が乾燥したときなどは
    乳液や化粧水を塗ると肌がもっちりスベスベになりますよね?

    靴も同じです。何もケアせずに履き続けると
    乾燥や摩擦により革が割れたりするわけです。

    よく、シューケアはお化粧に例えられます。
    洗顔やメイク落としを使用して化粧水や乳液で保湿、そしてメイクアップといった流れになるかと思いますが
    これをシューケアに置き換えますと
    ・洗顔やメイク落とし→ステインリムーバー
    ・化粧水や乳液→デリケートクリームや靴クリーム
    ・メイクアップ→鏡面(ハイシャイン)加工
    となるわけです。

    この化粧水や乳液にこの項目では触れていきます。

    デリケートクリーム

    ・モウブレイ デリケートクリーム
    一家に一台、もとい一家に一瓶。
    モゥブレイのデリケートクリームです。
    乳化性のクリームで革に潤いや栄養、柔軟性を与えてくれます。
    スエードやヌバックなどの起毛革やエナメル、爬虫類系の革には使用できません。
    並びにヌメ革に使用すると風合いが少し変化しますのでご注意を。
    ガラスレザーは使えることは使えますがもともとクリームが入り込まない革なので
    使わないほうが、ってよりかはあんまり意味ないですよとだけ。

    デリケートクリームは革靴やレザー用品を初めて使用する前のプレメンテナンス時に
    汚れ落とし後、最初の潤い補給に使用してあげましょう。
    その後は革が若干乾燥してきたな、、、と思ったらヌリヌリしてあげてください。
    革がしっとりしてまた息を吹き返すようなそんな感じさえしてきます。

    サイズ展開は60mlと200mlの2サイズ。
    靴が一足しかなくても結構使用頻度は高いので
    200mlが良い...のですが最初は60mlを購入し、次回からは200ml購入をワタシは推します。


    実はデリケートクリームのこの瓶、使用し終わった空き瓶がめっちゃ便利なんですよ!
    豚毛ブラシの項目でご紹介します、ペネトレイトブラシ使用後のケア時に
    ぬるま湯と食器用洗剤をこの瓶に入れてくるくると回す、ブラシの汚れ落とし容器としても使えますし、
    靴のコバの補色や、靴の革のえぐれによるリペアでコバインキやアドカラーを塗りこむ際、
    蓋の部分が絵具ブラシで塗る際に絵具のパレット代わりになります。
    あとは単純に出先で靴の鏡面部分をぶつけてキズがついてしまった!というときに
    デリケートクリームを少ししみこませた脱脂綿をこの瓶に入れて鞄に忍ばせておくことで
    とっさの対応もできたりしちゃいます。

    何より瓶がカッコいいんですよ!
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    ワタシみたいに普段から持ち歩く人は少数かもしれませんが(笑)、
    出張時は汚れ落とし用の小さい馬毛ブラシと折り畳み式のシューキーパー、
    それにこいつとネル生地持っとくと便利なことこの上ないです。
    デリケートクリームはネルにとってぬりぬりするととっさの汚れ落としにも使えます。


    油性クリーム

    ・サフィール シュークリーム
    まずは靴クリームのエントリーモデルと言っても過言ではないでしょう、
    サフィールのブルーライン、いわゆる青缶の靴クリームです。
    まず一つ言いたいのは、高品質なのに安い。
    基本的に靴クリームって1年くらいじゃあ使い切らないんですよ。
    初めてならまずこいつ。

    そして次に驚くべきはカラバリ。
    2018年現在なんとナンバリングは98まであります。

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    image : amazon

    男性の革靴はもちろん、女性のスムースレザーのパンプスには
    パステルカラーのかわいい物ありますよね。
    そういうニーズにもばっちり対応できちゃいます。
    むしろカバーできる色の数のほうが少ないんじゃないかなと思うほど。


    いい靴に良いものをお求めならこれ。

    ・サフィールノワール クレム1925

    レザーバームローションの項目でもご紹介しました、
    サフィールの高級ラインサフィールノワールのクレム1925です。
    ベルルッティやエルメスなど名だたる高級ブランドのケア用品を卸したりしていますので
    品質はお墨付きです。

    水分が含まれていない油性のクリームで、ロウやワックスでクリームが構成されていますので
    革の保革を行いつつ、重厚感のある光沢を出してくれます。

    色の展開も多く、補色効果も高いので靴の色に合わせた色を各色揃えたいところ。
    万能なニュートラル(無色)タイプもありますよ。

    ただ結構塗った直後は人によってはギラギラ感が強すぎたり、
    革の質感がとても良い靴に対して使用すると少し言葉は悪いですが
    下品になったりするかもしれません。

    JOHNLOBBの靴に対して一度使用しましたが
    少し自己主張が強くなってしまった感じがありました。


    黒色のクリームを軸にしてお話ししますが
    若干赤味がかった黒色をしています。
    浸透性も高く、染料による補色効果が高いため
    クレム1925でケアしますと、
    重厚感はあるが、料理で例えるとまろやかなコクがあるような風合いになります。
    靴全体をロウで磨くようなイメージになるので革がかなり艶やかになりますよ。

    クレムはロウやワックスなど油分で構成されたクリームです。
    ですので革に油分を補給することはできますが水分は補給できず、
    かつ薄いワックスの層で靴を覆っているので若干通気性は落ちます。
    ですのでクレムに限らず油性のクリームを使用する際は
    必ず汚れ落とし→乳化性のデリケートクリーム→靴クリームの順番でケアしてあげましょう。

    クレムを使う際のおススメのルーティーンは
    モゥブレイステインリムーバー→モゥブレイデリケートクリーム→クレム1925ですね。

    ステインリムーバーをレザーバームローションにかえると少し光沢感が強すぎるかもしれません。
    お好みでドウゾ。

    あ、間違ってもモウブレイのデリケートクリームが良い匂いだからって
    クレムを思いっきりかぐのはやめましょうね。
    初めて届いたときにワクワクして嗅いだら
    その日一日鼻がその匂いでしたから。笑



    ・イングリッシュギルド ビーズリッチクリーム

    靴に艶やかさはは残しつつ、膨張感を与えたくない場合
    イングリッシュギルドのビーズリッチクリームが心の底からおススメ。
    黒色のクリームの場合クレムの赤みがかったものに対してイングリッシュギルドは
    青みがかった黒色をしています。ブルーブラック。

    これも料理で例えると、深みが増し、奥行きがあり吸い込まれるような黒になります。
    クレムのガツンとした輪郭に対しシャープネスな感じなので
    ノーズ(靴のつま先部分)が長めなフランス靴やイタリア靴などはこれを塗るとシャキッとしますよ。
    クレムと同じくロウが多めに作られているので
    デリケートクリームを先に塗ることをお忘れなく。


    上記二つに対しギラギラさせたくない、革の質感を楽しみたいという方は
    水分が含まれているモゥブレイの高級ライン、プレステージの
    クリームナチュラ―レかコロニルのシュプリームクリームデラックスです。

    ・モウブレイ クリームナチュラーレ

    クリームナチュラ―レは有機溶剤が入っておらず、補色効果も
    クレムなどの顔料で補色するタイプではなく染料のみで色を出しているので
    塗った後もべた付かずサラサラとした質感です。
    黒色の場合は緑と青を深くしたようなグレーに近い黒色をしています。
    靴に塗った後の透き通るような透明感がすごいので
    不自然な光沢はなく、革の質感がうるっと出る感じ。
    (ボキャ貧でスミマセン...)

    ・コロニル シュプリームクリーム

    もうひとつはコロニルのシュプリームクリームデラックス。
    (Amazonの場合、現行のものと中身は同じで包装が簡素な代わりに安価な並行輸入品お勧めします。ワタシもこれです。)

    よく聞かれるのでお答えしますがボックスロゴで有名なあのsupremeとは関係ありません。笑
    ジャンルとしては栄養クリームなのでデリケートクリームの項目に並べるか迷いましたが
    ワタシはこれ一つで済ませてしまう靴があるのでこちらに記載します。

    このクリームは靴だけでなくレザー用品全般に広く使えます。
    シダーオイル・パームオイル・ビーズワックスを軸の
    乳化性の靴クリームです。ざっくり例えると
    同社のデリケートクリームにロウ分を入れたような感覚。
    ワタシもレザーのバッグやウォレット、バングルにレザージャケットはこれでケアしてます。
    ギラっとした光沢が出るわけではなくツヤっとプルンとした剥きたてのゆで卵感がでます。(個人的に)
    シダーウッドオイルを使用しているのでめっちゃおしゃれな代官山とかにある雑貨屋さんみたいな香りがします。


    このクリームは超オールマイティなので正直マジで買って欲しいです。
    レザー用品は靴に比べるとクリーム類の塗布回数が少ないので
    デリケート塗ってクリームよりかは
    シュプリームクリーム一個で済ませたほうが質感的にも作業感がなくなり
    お手入れが楽しくなってくる。香りもシューケア用品の中では断トツでリラックスできる匂いがするので気分的にもオススメしたいです。

    革表面にすっと馴染んで靴の表情を整えるとともに
    その靴に使われている革の質感を生かすような"うるうる感"が出ます。
    ですので高級な靴にはデリケートクリームと油性クリームのコンボよりかは
    こちら一つで済ませるのが良いと思います。
    金額にして大体10万円を超えてくるような靴ですね。


     ここまでで...
    何種類かご紹介しましたが、どうでしょう?
    少しわかりにくい...という方は
    日焼け止めで例えるとわかりやすいですかね?
    油性の靴クリーム(クレム・ビーズリッチクリーム等)はクリームタイプの日焼け止め。

    皮膚に対する伸びが悪く少し塗りにくい。そして油性なので肌表面が浮いたような白残りしますよね。
    このタイプは皮膚表面にクリームで油の層を作るので
    汗や水をはじき、強い紫外線を肌に届く前にカットします。
    デメリットとして皮膚の通気性を悪くし、使用後落としにくく
    綺麗に落としてあげないと肌荒れの原因になるわけです。
    対して乳化性のクリームは化粧下地として使用されることの多いジェルやローションタイプ。
    塗りやすい上に毛穴詰まりを起こしにくく肌に優しい反面、
    汗や水に弱いのと油性のクリームに比べると効果が劣ります。


    と、いうことで・・・

    この項目は少し長くなりましたがまとめますと、
    デリケートクリームを塗る→油性の靴クリームを塗る
    この順番が基本になってきます。

    コロニルのシュプリームクリームを使用する場合のみ、
    デリケートクリームは不要です。
    ですがシュプリームクリームはあくまで乳化性クリームですので
    皮の表面がカサついて油分が足りてないというときや
    経年変化等で補色が必要だなと思ったときは次のケアでは
    一度シュプリームクリームの塗布をやめ、
    デリケートクリームを塗り、油性クリームで油分を入れてあげたほうが良いですね。


    6.豚毛ブラシ/化繊毛ブラシ
    ・ダスコ ブリストルブラシ
    豚毛ブラシは馬毛に比べて強く、コシがあります。
    油性のクリームを塗った後五分ほど置いてこのブラシでじゃかじゃかとブラシ掛けしてあげます。
    その際にこの強いコシが革表面をマッサージしつつ艶を出してあげる要因になるわけです。

    そして豚毛ブラシは靴クリームの色の数だけ持ちましょう。
    これは単純にブラシの先についたクリームの色で
    使用するブラシを判断するのも理由の一つですが
    豚毛のブラシはシューケア用品のなかで一番"育成"の要素が強く出ます。
    クリーム塗布後のブラシ掛けの回数を重ねることで
    ブラシが靴クリームを吸いフルメンテナンスの合間に少し靴の艶がなくなってきたな...
    というとき馬毛でホコリ落としをした後に
    この育ったブラシで軽くブラッシングしてあげるだけで
    すぐにつやっとします。
    これがエイジング(育成)です。

    豚の毛は白と黒の二色ありますが
    白色が良いですよ。

    クリームの色が可視化できるのと毛の固さが判断基準です。
    茶色の毛に比べ黒毛の豚毛ブラシはかなり固いです。
    靴の革の材質によってはブラシ跡だけでなく傷が入るかもしれません。
    もし黒毛の豚毛ブラシを買ってしまった場合は
    靴底の汚れ落としに使いましょう。
    固いので砂利やごみを落としやすいですし
    スニーカーなどにも流用できますよ。


    ・モウブレイ プロブラシ

    タイトル部にもある化学繊維の毛で作られたブラシもオススメです。
    固さは豚毛とほぼ同程度。豚よりも若干柔らかいです。
    ですので傷がつきそうな柔らかい素材なんかはこちらが良いかと。
    人工毛は天然のブラシと違いすべて均一の長さ、
    均一量で埋め込まれているので
    抜け毛が少なく扱いやすいです。
    それにブラシ掛け跡が豚毛に比べて残りにくいのもポイント。
    ただ個人的には豚毛に比べると毛一本一本に含まれる油分がないので
    エイジングが豚に若干劣る気がします。


    いい靴にはいいケア用品を

    シューツリーほど明確な違いがあるか?と言われれば
    微妙なラインになってはきますが
    一本国産の上質なものを紹介させてください。

    ・SANOHATAブラシ
    デリケートクリームの項目で登場しましたR&D社のSANOHATAブラシです。
    日本の職人さんが一つ一つ丁寧に仕上げたブラシで
    特徴としては
    ・反りがあることでグリップ力が高い&爪や手が当たりにくい
    ・毛に含まれる油分が高いので新品の状態からある程度ツヤがでる
    ・高品質の豚毛故、耐久性がありエイジングがかなり捗る

    です。

    反りに関しては馬毛ブラシの項目でもご紹介しましたね。
    ワタシは三つ目の項目を推します!
    豚毛ブラシは育てる、と言いましたよね?
    育てるためにはそれ相応の靴磨き回数や月日が必要なわけですが
    寄る年波に勝てずブラシが育ち切る前に
    ブラシが音を上げてダメになるケースがあるんです。

    耐久力がありしなやか、そして油分が多いこのブラシだと
    エイジング速度も速いですしブラシ自体の耐久力があるので
    それこそ一生もののブラシが相棒になるわけですね。

    形から入るタイプ方(ワタシです笑)や良い革靴をお持ちの方は
    SANOHATA一つ持っておくとよいですよ。
    ちなみに馬毛もあります。
    汚れ落としではなく艶出し用に馬毛をご所望の方は是非。



    ・SANOHATA馬毛ブラシ



    7.必須ではないがあるとよい物

    この項目は長くなります。必要でない方は飛ばしてください。

    ペネトレイトブラシ

    床屋さんで髭剃り用のクリームを泡立てるブラシのような見た目のブラシです。

    主な使用用途は
    ・指で塗れない箇所にクリームを届かせたいとき
    ・指を汚したくないとき

    です。

    ウイングチップ靴(革に化粧穴が開いている靴)、所謂メダリオン靴をお持ちの方や
    ベルトや革財布なんかにクリームを塗りこみたい方は

    指で化粧穴や細かい場所にクリームを塗ることが難しいので持っておくとよいですよ。

    ワタシの場合靴クリームはウイングチップ靴以外素手で塗っています。
    革靴はケモノの皮膚であることはお話ししましたよね。
    人間との皮膚同士、クリームを塗りこむときに指先で人肌に温めながら
    塗ることで親和性が高くなります。

    これは靴磨きのプロのBriftH長谷川さんも仰られています。
    クリーム塗布後のブラシ掛けまでの5分間って
    意外と長いですよ。その間に片付けや次の工程の準備でもなんでもできます。
    実生活だと短いんですけどね。

    ちなみに油性の靴クリームで指が汚れたときは
    ・アルコール系のウエットティッシュで指先を拭く
    ・髪の毛に使うリンスを指先に揉みこんで水で流す
    ・ハンドソープで手を洗う
    のコンボで簡単に落とせます。

    油で油を浮かせる、ってやつです。
    人間の整髪料もシャンプー前にリンスで
    髪の毛を洗ってからシャンプーすると簡単に落ちます。
    豆知識。


    先項目の馬毛ブラシや豚毛ブラシは育てる事が大事な為洗ったりしません。
    ですがこのペネトレイトブラシは使用後洗ってください。このブラシは育てません。
    塗った後のクリームを靴になじませ余分なクリームを吸わせるブラシと異なり
    同じ豚や馬毛を使っているペネトレイトブラシは直接クリームを取って塗りこむので
    クリームに含まれるロウ分が固まりガチガチになります。
    図工や美術の時間で使った絵筆が次の時間絵具で固まってしまうアレです。

    使用後の待ち時間でワックスの蓋やデリケートクリームの空き瓶などを使い
    ぬるま湯でブラシを押し付けながらくるくると回してクリームを取りましょう。
    間違ってもブラシを押し付けるものがないからと言って手のひらで
    やるのはやめましょうね。。。(経験談)

    汚れがひどい場合はぬるま湯+食器用洗剤で。

    指先でクリームを塗る、靴との対話を大事にしたいという理由の次に
    ワタシが使わない理由がこの後処理のめんどくささです...。
    使用後なるべく毎度やる必要がありますしね。


    ワックス

    ワックスは主に靴のお化粧である鏡面加工(ハイシャイン)に使用します。
    シューケアは人間のお化粧に例えられることもお話ししました。
    洗顔をして汚れを落とし、保湿/スキンケアをする。
    ここまででいいわけです。本来は。
    でも外にお出かけするときはおしゃれして行きますよね?
    これがワックスを使った鏡面加工に当たります。

    革表面の毛穴の凹凸をワックスでふさぎ均一にして
    薄い鏡のような層を作りピカピカにする技術です。



    もともと高価な靴を持たない人が
    手持ちの安価な靴でパーティに行く際に生まれた技術、という逸話があります。
    SNSが浸透した今、かなり広まっていますね。
    靴のメイクアップですから私服に革靴を合わせる際
    コーディネートに華があるようになり
    ビジネスシーンでも靴がピカピカに見えカッコいいです。


    話を戻しますが本来やらなくていいことを靴に施すわけなので
    人間同様皮膚呼吸を妨げる原因になり正しい頻度で一度スッピンに戻してあげないと
    靴自体にダメージを与えることにもなるわけですね。
    落とし方も少し変わっていて汚れを浮かせて布でふき取るステインリムーバーでは
    鏡面加工は落ちません。

    選択肢としては
    ・豚毛ブラシで鏡面をたたき割る
    ・専用のハイシャインクリーナーでふき取る
    ・ワックスでワックスを落とす

    まだまだありますがこんな感じ。

    人によって様々です!

    革に対するダメージの有り無しは置いておいて(後に記事にする予定です)
    丁寧に行うことでどの方法もスッピンに近い状態に戻すことができます。
    8-10回履いたあたりで行うフルメンテナンスのときに鏡面加工も一度落としてあげてください。
    そしてまたお化粧してあげましょう。

    ヤギ毛ブラシ

    ブラシは馬、豚と繊維を紹介しましたが
    それよりもさらに柔らかいのがヤギ毛。

    前項ワックスで行った鏡面加工の仕上げにヤギ毛に少しだけ水をつけて
    靴全体をブラッシングするのが主な用途。
    でも少なからずブラシ跡が鏡面に残るので
    ワタシはあまり多用しないです。
    ちょっとだけ高価ですしね。

    これに関しては人それぞれですね。
    ヤギ毛フィニッシュする人もいれば
    ストッキングだったり脱脂綿+水で仕上げる人もいるので
    靴磨きに慣れてきたあたりで選択肢に入れるのが良いと思います。

    グローブクロス

    鍋つかみのような、ミトンのような。
    そんな見た目のグッズです。
    靴クリームを塗布して革になじませた後、
    余分につけすぎたクリームをふき取ると共に
    艶だしを行います。

    ネル生地やウエス等で代用がききますので
    この項目に乗せています。

    でもそんなに値が張るものでもないし、
    若干エイジングの要素が含まれるものなので
    ワタシは購入をおススメしますよ。

    ハンドラップ

    ハンドラップは理科の実験で使うアルコールランプのような形をしており、
    主にワックスによる鏡面加工の際に使用します。

    ハンドラップに水を入れネル生地を指に巻いた後、
    上部のボタンを押すことで適量の水がネルにつきます。
    それによってワックスをネルが吸わず、かつ
    研磨しながら磨くことで鏡面加工により靴が光る、

    というからくりです。

    あとはグローブクロスやヤギ毛ブラシにこれで少量水をつけて
    靴の最後の仕上げ磨きに使ったりもできます。
    しっとりとしたような質感になるので、
    持っとくと便利。

    ちなみにプチライフハック。


    コバインキ

    靴は歩くと擦れて傷が入ったり色が落ちたりします。
    靴底に近づけば近づくほど。
    その際このインキで補色してあげるわけです。
    経年劣化として避けては通れないものですが
    色が抜けることで直接的に機能面に絡んでくるわけではないのでこの項目に書きました。

    第一印象で靴の表面は見られてもコバまで綺麗かどうかは
    よほどの靴好きでない限り見ないと思います。笑
    でも経年劣化が進むと削れたりキズが入ったりと
    みすぼらしくなってくるので
    ワタシは定期的に補色してます。

    紙ヤスリ

    ヤスリはコバインキとセットで使うことが多いです。
    靴のコバをコバインキで補色する際にそのまま塗ると
    水性のインキなのですぐに水はねや摩擦によって取れてしまいます。
    そこで履きこむことによって荒れたコバの面を
    均一にならすとともに細かな傷が入ることによって
    インクを吸いやすくなり
    簡単に落ちなくなります。

    主な用途はコバのならし。
    ですがもう一つ主な使用用途が存在します。
    スエードやヌバック地の起毛&汚れ落としです。

    スエード生地はわかりますよね?
    毛羽だった革の裏面のことで、合皮のスエードも多いですが
    ニューバランスのスニーカーのあのふわふわ面といえばわかりやすいかな?
    ヌバック生地が一番わかりやすいのはティンバーランドのイエローブーツ。あれです。

    両生地ともデリケートクリームを塗って靴クリームを...
    というケアは致しません。

    ですので専用の真鍮ブラシやゴムブラシもありますが
    ヤスリでも薄ーく削ってあげることで
    汚れ落としと起毛を行うことができます。

    紙ヤスリは番号の小さいものほど目が粗いので
    大雑把に書きますと
    150番~400番までのもので面をならす、
    800番~1500番くらいのもので面をきれいに整える
    といった感じです。
    最低限手元に置いておきたいのであれば、
    小さい番号のものを1種類、大きい番号のものを1種類持っておけば良いと思います。

    ワタシは始めては上記の商品、400番、1000番、1500番の3種のセット売りを買いましたが、
    経験を踏まえてお話ししますと150番、400番、1000番のものを買ったほうがいいと思います。
    プラモデルとかならまだしも
    靴においては1000番以上の細かい面を多用することは
    まずないと思いますので。


    3.シューケアの流れ

    さて!お待たせしました!
    使用する道具の紹介も終わったところで本編のシューケアに入りましょう。

    流れといたしましては
    ①シューツリーを靴に入れる
    ②馬毛ブラシで靴の表面についているホコリやチリを落とす
    ③ステインリムーバーで汚れを浮かせて汚れ落とし用の布でふき取る
    ④デリケートクリームで革に栄養を与える
    ⑤油性の靴クリームで油分を与え、艶を出す
    ⑥塗りすぎたクリームを取りつつネルやグローブクロスで磨く

    以上で、終わりです。

    項目が多く大変そうに見えますが
    慣れてしまうと簡単です。
    1足10分もあれば十分にメンテナンスできます。
    鏡面加工を付け足すのであれば⑥の後です。


    ①シューツリーを靴に入れる

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    シューツリーを入れます。
    履きジワを伸ばし、細部までクリームを届かせるためにシューツリーは必ず入れましょうね。
    その際なるべく靴ひもを解きましょう。
    ヨレや破れ、痛みなども同時に確認できます。
    靴紐に汚れがあったときはぬるま湯と中性洗剤で軽く揉み洗いしてあげれば落とせるので
    油性クリームを馴染ませる間の時間つぶしにやりましょう。

    スレイプニルのようなスプリング式のシューツリーは
    靴全体のシワがきれいに伸びるので慣れるとよいですが
    靴を持ち上げたときに重たいのと少し持ちにくいので
    最初のほうはテンション式のシューツリーをおススメします。
    100円均一で置いているもので構いません。

    その後自分に合った方法を選択すればよいと思います。


    ②馬毛ブラシでチリやホコリを落とす

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    最初のブラシ掛けです。
    シューツリーが入った靴を持ち
    ザッザッとブラシ掛けしてあげてください。
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    シャカシャカとホコリをはらう感じ
    コバやタン(靴紐用の穴の下にあるベロのような場所です)がある靴はタンのところも。
    目に見えてホコリがチリがなくなったようでしたら次に移りましょう。

    ③ステインリムーバーと布で汚れを落とす

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    ブラシでホコリを払ったらステインリムーバーで汚れを落としましょう。
    リムーバーを1円玉程度布にとり、一か所に塗りすぎてシミにならぬよう
    くるくると円を描くように薄く広げつつ汚れを取ります。
    f:id:WHWright:20181218095055j:plain
    このくらいです
    ゴシゴシと力を入れると革が荒れますのでご注意を。



    ネル、ウエスはこんな感じで巻きましょう。


    ちなみにお店で買った新品ものでも流通過程や試着やディスプレイ等で少なからず汚れています。
    クリームを適切に入れてあげるためにも汚れ落としは行いましょう。

    ④デリケートクリームを塗布する

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    ステインリムーバーで汚れを落とし、布で全体を乾拭きして乾いたら
    デリケートクリームを塗布します。
    f:id:WHWright:20181218095212j:plain
    指orペネトレイトブラシにとってぬりぬりしますが、厚塗りしてもあまり意味はないので
    靴全体に塗り、軽くしっとりするくらいで大丈夫です。

    クリームが乾いたら革表面をマッサージするようにザカザカと豚毛ブラシで
    ブラッシングしましょう。
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    靴に限らず革小物などにも使えますが革に対して塗りすぎると
    白い跡が浮き出てくることがあります。
    その際は再度ブラッシングしてあげれば取れますよ。

    乾拭きはお好みで。グローブクロスがあるなら軽くなでて磨いてください。

    ⑤油性クリームを塗布する

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    デリケートクリームが乾いたらいよいよ油性のクリームを塗ります!
    指でとるなら本当に少量。ペネトレイトブラシもまた同様です。
    少量を取って塗る。取って塗る。繰り返しです。

    f:id:WHWright:20181218095408j:plain
    指ならこのくらい
    f:id:WHWright:20181218095209j:plain
    ペネトレイトブラシならブラシの先にクリームの粒が少しつくくらいです
    靴全体にクリームが延びたら革に浸透させるため5分ほど時間を置きましょう。
    この間に次の工程の準備や前工程の片付けなどをやると
    ちょうどいい時間つぶしになります。
    このクリームを置く時間は長すぎると
    クリームのロウ分が不均一に固まり、ブラッシングがかなり大変になります。
    長くとも10分くらいにしましょうね。
    f:id:WHWright:20181218095354j:plain
    そして5分ほどたちましたら
    豚毛ブラシでブラッシング。
    ちょっと力が強いかな?と思うくらいで構いません。

    ここで一つの感動ポイントがありますよ!
    クリームを塗布直後は靴がずーんと重たく鈍い感じですが
    ブラッシングを始めると光沢が出てきてこの時点でかなり光ります。

    ここが靴磨きで一番楽しくなる場面です。
    目に見えて靴が綺麗になりますから。


    ⑥余分なクリームをふき取り、磨く

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    あまり力は入れなくてOKです。
    全体をブラシがけして十分にクリームが革に馴染んだな、と
    思ったタイミングでグローブクロスor布の出番です。
    グローブクロスの場合は靴を持ち包み込むような感じで拭き上げ。
    クリームをふき取るイメージで磨きましょう。
    ウエスの場合は指に巻き付けサササっと拭きあげ。

    工程としては以上になります!
    簡単でしょ?
    ここまで長々と紹介しましたが、慣れと経験で
    自分に合う磨きスタイル&道具を見つめなおしていくと
    さらに楽しくなってきます。

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    友人に靴を褒められると思わず口角が上がってしまいますね。


    4.最後に...

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    はじめに記載しましたがSNSの浸透により情報が無料で、
    しかも高品質なものが集まるようになった時代です。
    それに相反してか、否定はしませんがファッションはファストファッションを台頭に
    どこか使い捨て文化のような。履きつぶし、着つぶす。そしてモノの一生が終わる。

    我々はここに一石投じたい。

    そんな思いでこの記事でご紹介させていただいているものはすべて使用し
    そのうえでよかったことと悪かったこと、
    自身の体験と感じたことを包み隠さず書き起こしました。
    そうしてこれさえ買っておけば大丈夫!と胸を張れる記事を
    半年ほどかけて完成させました。

    ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
    皆様の足元が少しでも輝きますように。

                                  ハリーライト


    5.今回紹介したものを
     用途に応じてご紹介

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    初めての靴磨きにお勧めするハリーライトセット

    ・シューキーパー
    ・馬毛ブラシ
    ・豚毛ブラシ
    ・ネル生地
    ・ステインリムーバー 60ml
    ・デリケートクリーム 60ml
    ・靴クリーム


    全場面対応!道具をすべて揃えたいアナタへ

    ・シューツリー
    ・馬毛ブラシ
    ・豚毛ブラシ
    ・ネル生地
    ・ウエス
    ・ステインリムーバー 300ml
    ・デリケートクリーム 200ml
    ・靴クリーム
    ・ピンキングハサミ
    ・ペネトレイトブラシ
    ・ワックス
    ・グローブクロス
    ・ハンドラップ
    ・コバインキ
    ・紙ヤスリ


     
    はりーらいと公式webサイト
    https://www.whwright.com

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